ED(Erectile Dysfunction)は、男性性機能障害の1つである「勃起不全」のことで、満足な性行為が行えない状態を意味します。
一口にEDといっても、常にまったく勃起できない重症のタイプから、たまに勃起できない軽症のタイプまであります。
つまり、EDはまったく勃起しなくなった状態ではなく、
勃起が十分でないために満足な性行為が行えない状態を指します。
 
 
内服のED治療薬がED治療を変えた!
初めての内服ED治療薬は1997年にアメリカで承認されました。それ以前は補助器具や陰茎プロステーシスなど体に負担がかかるものばかりでしたので、内服薬の登場は画期的であり、ED治療における第一選択となりました。
 
 
今度の新しい薬って?
バイエル薬品株式会社よりED治療薬『レビトラ』が発売されました。これまでED治療薬は1種類でしたが、お薬の種類が増えたことにより、個々の患者さんに合ったお薬を処方できるようになります。(2004年6月現在)



この薬の名前は ・商品名:レビトラ錠 5mg
・英語名:LEVITRA 5mg
・一般名:塩酸バルデナフィル水和物
(Vardenafil Hydrochloride Hydrate)
剤形:フィルムコート錠(直径6.0mm)
錠剤の色:淡黄赤色
シートの表面記載:LEVITRA, 5
シートの裏面記載:レビトラ,5
ニトログリセリンなどの硝酸薬と本剤は併用できません
この薬の働きは ・勃起不全(満足な性行為を行うに十分な勃起を発現できない、あるいはその維持が出来ない状態)を改善 します。
主治医に伝え忘れたことはありませんか ○心臓の病気でニトログリセリンなどの硝酸剤の治療を受けている方は服用しないてください。
○心血管系の病気(心筋梗塞、狭心症など)のある方は必ず医師に伝えてください。
・次のような人は使う前に主治医に相談してください。
 以前にこの薬を飲んで発しんを起こしたことのある人。
 心血管系障害などにより医師から性行為が不適当だと診断された方。
 先天的に不整脈のある方、現在、抗不整脈薬を使用中の方。
 最近6ヶ月以内に脳梗塞・脳出血や心筋梗塞を起こした方。
 重い肝障害のある方。
 血液透析が必要な腎障害のある方。
 低血圧の方、高血圧の方、不安定狭心症の方。
 抗ウイルス薬(HIV治療薬)、内服の抗真菌薬(水虫など治療薬)を使用中の方。
 α遮断薬(排尿障害や高血圧の治療薬)を使用中の方。
 網膜色素変性症(進行性の夜盲)の方。
・ほかに薬を使っている場合(薬局で買った薬も)その薬について主治医に伝えてください。
この薬の使い方 ・飲み方
  性行為の約1時間前に、飲む時は必ず指示に従い、コップ一杯の水またはぬるま湯で
  かまずに飲んでください。次の服用は必ず24時間以上あけてください。
  医師の指示なしに、自分の判断で量を増やしてはいけません。
・高齢者の場合、主治医の指示を守ってください。
生活上の注意 ・性行為は心臓に負担をかけます。無理をしないようにしましょう。
・服用後、めまいや視覚障害(物が青く見えたり、まぶしくみえるなど)があらわれることがあるため、高所での作業、自動車の運転など危険を伴う機械を操作するときには十分ご注意ください。
・パートナーまたはご家族の方に服用する(している)ことをお伝えください。
・他の診療科・医療機関を受診するときは、この薬を服用していることを必ず伝えてください。
・性行為感染症を防ぐことはできません。
この薬を飲んだあと気を付けていただくこと(副作用) ・薬は人によって、目的の効果以外に、望ましくない作用が出る場合もあります。
 ◆次のような症状に気づいたら、使用をやめて、すぐに主治医に相談してください。
  4時間以上勃起が持続する場合
 ◇次のような症状に気づいたら、なるべく早めに主治医に相談してください。
  ほてり、顔のむくみ、血圧が高い、動悸、脈が早くなる、胸痛、血圧が低い、
  立ちくらみ、気を失う
  頭が痛い、めまい、感覚が鈍る、不眠症、感覚の異常、意識がぼんやりする、緊張
  鼻づまり、呼吸が苦しい、ボーとした感じ、鼻血がでる
  背中の痛み、関節や筋肉の痛み、首の痛み
  日焼けのひどい状態、かゆみ、発疹、発汗
  消化不良、吐き気、腹痛、下痢、口が渇く、胃炎、飲み込みにくくなる、胸のむかつき
  胃液がのどや口にこみ上げて酸っぱい感じがする
  色が変化してみえる、光がまぶしく感じる、結膜炎、眼の痛み、なみだ目、
  視力がおちる、視野がかける
  力がはいらない、勃起が持続する、射精障害、呼吸困難、蕁麻疹、感冒様症状  
・他にも何か変だなと感じたら、主治医または薬剤師に相談してください。
 ※ この薬は、催淫剤や性欲増進剤ではありません。
 ※ この薬は、あなたに処方されたものです。決して他人に譲り渡してはいけません。

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