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情報誌「常陽リビング」でお馴染みの辻肇一院長が、あなたの「今の悩み」が、「将来の不安」や「将来の病気」にならないために、特殊外来として診察しています。病気ではないから、と自己判断する前に、専門医に相談してみませんか?

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 花粉症
今年は花粉の飛散量が多いと聞きました。漢方薬治療について教えてください。


 西洋医学では、花粉症は免疫反応で説明されますが、東洋医学には花粉症という病名は存在しません。漢方薬の発祥した数千年前には、花粉によって引き起こされる免疫反応など存在すら分かっていなかったからです。しかし、その症状が体を構成する「気」、「血」、「水」の乱れからおこることは分かっていました。花粉症を増悪させる因子である気の乱れは、過労や睡眠不足や人間関係のストレスから起こります。漢方で?血(おけつ)と呼んでいる血液の流れの滞りは体を締め付ける服や喫煙、運動不足などでおこりやすく、鼻や目の粘膜の充血を助長します。

東洋医学で花粉症の主症状である鼻水や流涙は、水が停滞または偏在する水毒の状態だと考えられています。そのため「気・血・水」の乱れを直し、漢方薬により体質改善を図ります。花粉症によく用いられる漢方薬は小青竜湯(しょうせいりゅうとう)です。8種類の生薬が働いて水毒を治療するため鼻閉や鼻汁・くしゃみ・流涙などのアレルギー性鼻炎や結膜炎に有効です。ただしこの薬だけですべての人の花粉症に対応できる訳ではありません。漢方薬の使い分けや点眼薬、点鼻薬を含めた西洋薬との併用なども必要になるでしょう。

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