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情報誌「常陽リビング」でお馴染みの辻肇一院長が、あなたの「今の悩み」が、「将来の不安」や「将来の病気」にならないために、特殊外来として診察しています。病気ではないから、と自己判断する前に、専門医に相談してみませんか?
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葉酸
妊婦に葉酸が必要と聞いたことがありますが? |

妊娠初期における妊婦の葉酸の低摂取が、胎児における二分脊椎や無脳症などの神経管閉鎖障害のリスク上昇と関連することが指摘されています。厚生労働省は2000年から妊娠の可能性のある女性に対して葉酸の摂取を推奨しています。そのため2002年4月から、母子健康手帳に葉酸の摂取についての記載が追加されています。葉酸は水溶性ビタミンで、ビタミンBの一種です。葉酸は、細胞内でホモシステインというアミノ酸がメチオニンというアミノ酸に変換される反応を助ける働きをしています。メチオニンは、蛋白質の合成、核酸(DNA)の合成に必要です。このような作用により、細胞分裂が繰り返され、とくに胎児の神経管の正常な発育を促すため、母体の葉酸摂取は胎児にとって必要不可欠です。
葉酸の効果を十分に得るためには、葉酸の摂取時期が重要です。先天異常の多くは、器官形成期である妊娠成立直後から妊娠10週以前に発生し、とくに中枢神経系は妊娠7週未満に発生します。そのため、妊娠してからまたは妊娠の疑いを感じて、産婦人科の外来を訪れた時点で葉酸を摂取しても遅いと考えられます。少なくとも妊娠の1〜3ヶ月以前から、十分量の葉酸を摂取するのが望ましいとされています。葉酸は、ほうれん草、ブロッコリーなどの緑黄色野菜に多く含まれています。しかし、妊婦にとって必要な1日400μgの葉酸の摂取は、食事からだけでは不十分になりやすいため諸外国ではサプリメントから摂取することが勧告に明記されています。
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