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情報誌「常陽リビング」でお馴染みの辻肇一院長が、あなたの「今の悩み」が、「将来の不安」や「将来の病気」にならないために、特殊外来として診察しています。病気ではないから、と自己判断する前に、専門医に相談してみませんか?

>>辻肇一院長プロフィール

 


 胸やけ
57歳の男性です。5年位前から胸やけに苦しんでいます。特に就寝してから5分位経つと、酸っぱいものが上がってきて胸というよりもノドの近くが痛く、寝付けません。


 逆流性食道炎が考えられます。逆流性食道炎は、胃液が食道に逆流して、食道の壁に炎症を起こすことにより、「胸やけ」「つかえ感」「胸痛」などの症状を呈します。胃酸がのどや口にこみ上げて酸っぱい感じがする呑酸もよく起こる症状です。
 しかし、ぜひ内視鏡検査などを受けてください。頻度は少ないですが、食道癌や狭心症、心筋梗塞などでも胸やけや胸痛などの症状を起こすことがあるからです。
 近年、逆流性食道炎は増えています。理由は、食生活の欧米化により和食より肉や脂肪分の多い洋食を摂取する機会が増えたための胃酸過多、加齢などによる胃液の逆流を防ぐ胃とつながる食道下部の括約筋の緩みなどが理由をして上げられます。

 寝ると胸やけが強い場合には、寝る前の食事は避け、夕食の量は少なめにして下さい。横向きに寝る場合は、右を下にして寝ると逆流を抑えることができます。
 逆流性食道炎の薬物治療は、症状を和らげる対症療法が主で、完治させるものではありません。したがって、「胃酸分泌抑制剤」「消化管運動機能改善剤」「制酸剤」「粘膜保護剤」などを症状が改善した後も長期に渡って飲み続ける必要があります。

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