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情報誌「常陽リビング」でお馴染みの辻肇一院長が、あなたの「今の悩み」が、「将来の不安」や「将来の病気」にならないために、特殊外来として診察しています。病気ではないから、と自己判断する前に、専門医に相談してみませんか?
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インフルエンザ迅速診断
インフルエンザの迅速診断キットで診断は確実におこなえるのでしょうか? |

インフルエンザは、1〜2日の潜伏期に次いで発熱(38〜39℃)と共に頭痛、腰痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感、消化器症状などが高頻度におこります。インフルエンザで最も問題となる合併症は高齢者の肺炎と小児の脳炎・脳症で、特に小児の脳炎・脳症は高熱、意識障害、痙攣を主徴とし、極めて予後が悪いうえに初発症状から中枢神経系症状の発現及び死に至る期間が極めて短いので、迅速な診断と処置が必要です。そのため近年、咽頭粘液や鼻汁で簡単にインフルエンザを診断できるキットが開発され広く知られ使用されるようになりました。しかし、一方で誤解も生じているようです。
どんな検査にも必ず感度、特異度というものがあります。感度が高いほど疾患の見落とし(偽陰性)が少なく、特異度が高いほど疾患に罹患していない場合に陽性となる(偽陽性)可能性が少なくなります。もちろん両方が高いほど検査の診断能力は優れています。簡単に御説明します。学校のクラスメイトを赤い服を着ている人でグループ分けしましょう。感度を下げると、濃い赤い服の人のみ選別され、薄い赤の服を着ている人は除外されてしまいます。感度を上げると、薄い赤の人も漏れずに選別されますが桃色や橙色も選別されてしまいます。このように、片方の精度を上げるともう片方の精度が下がるのが普通です。
現在、インフルエンザ迅速診断の感度と特異度は、それぞれ80〜90%となっています。
また、インフルエンザであっても症状が出現してから半日〜1日では、ウイルスの量が多くないため陰性になりやすいようです。インフルエンザ感染の診断は、迅速検査による検査結果のみでは無理で、他の検査結果及び臨床症状を考慮して総合的に判断する必要があるのです。 |
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